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視点を変える住まい探し【マンションは新築?リノベーションを知る編】

最新設備が整った憧れの新築マンション。でも、予算や立地の部分でどうしても折り合いがつかない…そんな時、注目したいのが中古マンションの“リノベーション”。辞書で調べると『刷新・改革』という意味を持つ“リノベーション”という言葉ですが、住宅市場ではどのような意味合いを持つのでしょうか?



リノベーションとは?

 補修の意味で使われるリフォームとは異なり、用途変更や市場ニーズに合わせて機能を向上させることによって、既存住宅の価値を高める改修のこと。スクラップアンドビルド(取壊して建て直す)の文化が長く続いた日本の住宅市場でしたが、最近は中古物件の再生や環境保護の視点などからも注目されている方法となっています。建物の価格は築年数に左右されるので、新築マンションに比べ、中古マンションを再生したリノベーション住宅は似たような立地でも価格が抑え目になります。価格は抑え目なのに設備は新築マンション並という点も見逃せないポイント。リノベーション住宅を選択肢に入れることによって、憧れのエリアでの生活も夢ではなくなり、快適な暮らしが待っているかもしれません。

賃貸派も是非検討して欲しい

 賃貸派からの回遊が多いのもリノベーション住宅の特徴。住宅を購入することに抵抗がある場合でも、価格が抑え目な分、月々の支払いが周辺の賃貸物件より下回るケースも。月々の支払いに無理もなく、新築マンション並の快適さや空間の広さが手に入るリノベーション住宅は今まさに注目の住宅と言えます。



適合リノベーション住宅について

 リノベーションに注目が集まる中、あいまいな定義でリノベーションとうたっているものも少なくありません。そして、もともとが中古であるために構造などに不安を持たれる方も多いと思います。そんな中、消費者が安心してリノベーション住宅を選べるように、昨年『リノベーション住宅推進協議会』が発足。この協議会が定める「統一規格」に則ったリノベーションを施した住宅を「適合リノベーション住宅」としています。対象とする住宅によって、R1住宅〜R5住宅に区分されていますが、先行して区分所有マンションの専有部において、「適合リノベーションRI住宅」として“検査→工事→報告→保証+住宅履歴情報”のフローに則った統一基準が設定されました(下表参照)。重要インフラ※については、非工事部分も含め最低2年のアフターサービス保証も付いています。

 この規格に適合している住宅を選ぶことで安心が得られることはもちろんですが、素人では判断がつかないことも多いと思います。そんな時は、不動産会社に相談をしてアドバイスをもらうとより安心です。


■適合リノベーション住宅(R1住宅〜R5住宅)

■検査から保証までの一連の流れ


※アフターサービスの対象となる重要インフラ

給水配管・給湯配管・排水配管・ガス配管・電気配線・分電盤・情報系配線・換気設備・防災機器・床下地・壁下地・天井下地・浴室防水

 これらは、工事の際の検査対象にもなる。検査結果はリノベーションに携わった事業者情報、工事状況とともに「適合状況報告書」に記載され、ユーザーに発行される。アフターサービスの内容については「アフターサービス保証書」の裏面を確認のこと。

 

“リノベーション済み”と“自分でリノベーションをする”のそれぞれの特徴

 リノベーションにはリノベーション済みのもの、中古マンションを購入して自らリノベーションするものと2パターンあります。

 リノベーション済みの住宅の場合、内装が完成した状態でチェックできるということが最大のメリット。販売価格にリノベーションの費用も含まれているので予算面で検討しやすいという点も見逃せません。つまり、リアルな条件の中で具体的に検討されたい方や、すぐに新しい生活を始めたいという方にはもってこいのプランと言えます。また、リノベーション済み住宅を購入しようとする不動産会社から、住宅そのものはもちろん、リノベーションを施した会社の実績やどんな会社なのかという情報を得られるという点も大きな魅力と言えます。住宅購入は大きな買い物ですし、踏み切るには様々な不安もあることと思いますので、こういったプロの目が入ることによって安心が得られるという点は、意外と外せない重要なポイントとなります。

 一方、中古マンションを購入して自らリノベーションをするという方法は、ライフスタイルに合わせた理想の住まいを形にすることができるとあって“こだわり派”には嬉しいプランです。しかし、中古マンションを探す・購入する→リノベーション会社を探す(リノベーション会社の助言により中古マンションを探し購入するケースもあり)→プランの話し合い・工事請負契約の締結→工事→完成と複数の過程をふまなければなりませんし、中古マンションを選ぶ際、建物の構造や管理状況・規約などについても調べる必要があるなど時間や手間がかかる点は念頭に置いておく必要があります。また、構造や管理規約によっては希望通りにいかない点やリノベーション会社の情報もある程度自分で判断しなくてはならない点も理解しておきましょう。


 価格や立地重視派には嬉しいリノベーション住宅ですが、素人ではよく分からないことも多いと思います。そんな時は不動産会社に相談をしてアドバイスを貰うといいでしょう。      
 新築マンションと中古マンションの両方のメリットを兼ね備えた点も注目すべきポイントです。興味のある方は早速行動に移してみましょう。


次号(6/16号)は「買うなら今?需給バランスに見る今後の不動産流通価」を特集します。 お楽しみに!


 

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