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視点を変える住まい探し【考え方編】

みなさんは住宅を探す際にどのような事を思い描いていますか?
広いお庭で、ガーデニングをしたり、ブランコにお子さんを乗せたり、ワンちゃんと戯れたり、ご主人はゴルフのスイングをチェックしたりと色々な事を想像しながら理想の住まいを考えていることでしょう。「駅から近くて、日当たりの良さは譲れない」などのこだわりの条件もきっとお持ちのはず。そんな理想の我が家で“家族と楽しい時間を過ごしたい!”きっとそんな思いでいっぱいだと思います。
このような理想やこだわりを持つことはもちろん大切。けれど、固執しすぎるとマイホーム購入が遠のいてしまうことも。今回は、視点を変えることによってグッとマイホームが近づく“考え方”をお伝えしていきます。



希望条件と現実の壁

 我が家への理想は尽きないと思いますが、実際に住まい探しを始めてみると最初にぶつかるのが予算という大きな壁。これから何年も何十年も暮らしていくご家族の城。予算の範囲内で良い物をより安く購入したいと思うのは、誰でも同じことです。しかし当然のことながら一般的に良いといわれる住宅は人気も価格も高くなりがちですよね。駅から近くて、南向き道路で、日当たりがよくて、土地は○○坪以上で…などといろいろな希望条件を挙げていったらきりがありません。

 仮に、そんな希望条件に近い住宅を見つけたとしましょう。でも、予算が何千万円もオーバーしてしまったり、希望の予算よりも0が1つ多かったりすることもあり得ます。もし、そんな住宅を見てしまったら、理想ばかりが高くなってしまい、宝くじで一等でも当てない限り一生マイホーム購入ができないなんてことにも成りかねません。大げさに聞こえるかもしれませんが、決してオーバーな話しではないのです。

 

視点を変えて老後の安心を手に入れる

 今の時代、社宅制度をとる会社が少なくなってきましたが、以前は企業の持つ社宅は立地的にも広さ的にも良い住宅が見受けられました。そんな良い環境に住んでいた方達は「いざ、住まい探し!」となった時に、今住んでいる条件より「遠くは嫌だ!」とか「狭いのは嫌だ!」など現実を見つめられなくて、結果ずっと購入出来ずに社宅住まいを続け、“定年後に民間賃貸を借りる”というケースが多く見られました。しかし、定年後に家賃を支払い続けるということは、年金生活の中ではかなりの負担になります。若い時にはさほどかからなかった医療費などもかさんでくるかもしれません。このように考えてみると、持ち家のない老後は不安なものです。そんな不安な毎日を過ごさないためにも、視点を変えた住まい探しが役立ってくる訳です。



南道路って本当に…?

 南道路に面している敷地とは、本当に日当たりが良いのでしょうか?確かに、道路の反対側に高い建物が建っているとか、道路幅が狭くて前の家との間隔が少ないという場合以外は、ほぼ日当たりは良いはずです。

 では、日当たりが良いからという事で南道路の住宅で暮らしてみたらどうでしょう?普通家を建てる場合、南側(日が当たる方向)にベランダやお庭、そして家族が集うリビングを配置するでしょう。しかし、お庭やリビングの目の前が道路の場合、人の往来があるため、洗濯物を干すのにも人の目が気になってしまうかもしれません。洗濯物ならまだしも、家族の憩いの場であるリビングにいる時でさえ人の目が気になり、昼間からカーテンを閉めてせっかくの日の光を遮ってしまう結果になりかねません。

 一方、北道路に面している場合はどうでしょうか?当然、南側(日の当たる方向)にベランダやお庭を配置しますよね。お庭や憩いのリビングの前にはお向かいの家があることも想定できますが、お向かいの方も日当たりのことを考えているでしょうから、北側には、水回りや階段室などを設置するのが一般的です。つまり、道路に面したリビングに比べると段違いでプライバシーは守られることになるのです。

 日当りの良い南道路の我が家で人の目を気にしてカーテンを閉めて暮らすより、北道路の住宅で、寛いだ空間の中、のびのびと暮らすことの方が、賢明な選択と考えることもできますよね。

●南道路に面している場合

●南道路に面している場合

何と言っても日当たりの良さが大きなメリット。反面、リビングなどが道路に面している分、人目が気になりプライバシーの面では心配な部分も。

●北道路に面している場合
 

●北道路に面している場合

 

北道路は敬遠されがちだが、リビングが南側に配置されるためプライベートな空間が道路に面することがないのが一般的。通行する人の目を気にせずリビングでゆったり過ごせるというメリットがある。

 

先入観やこだわりをリセットしてみよう

 旗竿形の土地を広告などで見る場合がありますが、地形が悪いからといって敬遠される方が多いと思います。しかし、前の家に比べて少し奥まっている分、プライバシーが守られますし、路地状部分はカースペースに使ったり、お花を植えたりと空間をうまく使う事で自分なりのアレンジを楽しむなんてこともいいですよね。整形地の住宅より、価格が割安という点も魅力的です。この他にも、土地の形が三角形やL字型の不整形地、傾斜した土地など敬遠されてしまう条件はありますが、一般的に良いとされるものだけが売り物ではありません。旗竿形の土地同様、価格面での割安感などのメリットもあり、建物もプランニング次第で個性豊かな住宅に仕上がる場合も多いのです。こういった土地も最初から嫌がるのではなく、検討内に入れてみるというのもいいかもしれません。

 “エリアや予算を限定して探しているけれど、なかなか希望の住宅に巡り合えない”というのもよく聞かれること。こんな時、諦めずに考えをリセットしてみることも、住宅探しを成功するための大切な要素になってきます。

 実例を挙げてみましょう。横浜駅を希望の最寄駅として住宅を探していたとあるご夫婦。ターミナル駅という点や利便性の高さは大きな魅力。けれど相場もそれなりで、駅から遠く離れたエリアにしか予算に合う物件は見つかりませんでした。しかしここで不動産会社に受けた“少し離れた駅も検討してみては?”といったアドバイスがご夫婦の考えをリセットさせるものに。最終的にご夫婦が選んだのは横浜駅から電車で5分、最寄駅から徒歩5分と、横浜駅まで10分で到着する住宅。利便性もさることながら、横浜駅から徒歩圏内では絶対に見つけられなかった価格も購入決定のカギとなりました。

 こだわりは大事ですが、このようにちょっと視点を変えることで、希望に近いものが見つかるというケースも多いものです。

 

柔軟な考えこそがマイホームへの近道

 こだわりは持ち続けるとかえって足かせになることも。つまり、視点を変えた柔軟な考え方こそが理想の住まいに巡り合う近道になります。長く住み続けていく我が家であるからこそ、この点は押さえておきたいポイントです。

 柔軟な考え方をするためには、他人のアドバイスは思った以上にプラスになるもの。希望条件にきちんと優先順位をつけて“何が我慢できて、何が我慢できないのか”をきちんと不動産会社に伝えることで、理想のマイホームがグッと近づくことになるでしょう。


次号(6/2号)は「視点を変える住まい探し【マンションは新築?リノベーション物件を知る編】」を特集します。
今流行のリノベーション物件について、その概要や新築マンションとの差について解説していきます。お楽しみに!


 

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