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まずは植物選びから始めましょう。気に入ったものを一つ購入し、育ててみる。それだけでも立派なガーデニング。庭でもベランダでも植物を一つ置くだけで、雰囲気がずいぶん変わることでしょう。初めてガーデニングを始める人なら、できるだけ失敗のないよう、育てやすい植物を選びたいところ。育てやすい代表的な植物としてはパンジー、ビオラ、アイビー、ミント、サボテン類、アオキ、ハマナスなどいろいろなものがありますが、まずは置き場所を考えて選びましょう。美しいけれど生活のじゃまになっては仕方ありませんし、植物もかわいそうです。家のガーデニングスペースを把握して、園芸店では実際に植物の高さを計るなどし、スペースに合った配置ができるように心掛けましょう。

 

硬いものや柔らかいものなど、土にはさまざまな種類があります。いい土とは通気性と排水性がよく、なおかつ保水性と保肥性がいいという、矛盾した条件を備えていなければなりません。理想の土を作るために腐葉土・堆肥・牛ふんをブレンドする方法もありますが、最初は無理をせず市販の培養土を選ぶといいでしょう。培養土は植物全般用、草花用、野菜用などさまざまなものがあるので、用途に合わせて選びましょう。

 

人がご飯だけでは栄養失調になるように、植物も水だけでは必要な栄養素のすべてを摂取することはできません。人が肉や野菜などで栄養補給するように、肥料をあげて適切な栄養を補給させて下さい。肥料は以下の2種類があります。

□有機質肥料
植物や動物の死骸、排泄物を原料にした肥料で、ゆっくりと長く効く。補給しすぎても浸透圧で根から水分が奪われて植物が弱ってしまう(一般的には“肥料やけ”と言われている)心配がなく、最近は悪臭のない無臭肥料もある。

□無機質肥料(化学肥料)
成分量が高く速効性がある。ただし補給しすぎると“肥料やけ”を起こすので、扱いに注意すること。

また効能別にも、すぐに効果が現れるが長続きしない速効性肥料、ゆっくりと長く効く緩効性肥料、しばらくたってから効果が現れゆっくり長く効く遅効性肥料があります。用途を守り、上手に使っていくことが大切です。

ちなみに、肥料に必ず含まれている三大要素をご存じでしょうか。窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)です。窒素は葉や茎、リン酸は花と実、カリウムは根や茎を育てます。観葉植物を育てる場合や庭木の葉を茂らせたい時は、窒素の多い肥料を与えましょう。そして花や実をつけたい場合には窒素をできるだけ減らし、リン酸の多く含まれた肥料を。植物の成長を健全にするには、カリウムの多く含まれた肥料を与えましょう。要は植物の特徴や成長に合わせて、最適な肥料を選ぶことが大切です。

 

水やりの基本は「潤→湿→乾」のローテーション。たっぷり水を含んだ「潤」の状態から、適度な「湿」の状態になった後、徐々に「乾」の状態になっていきます。大切なのは、水をやりすぎないこと。一度は乾くことで、水を求めて土の中に根を張りめぐらせるようにするのも大事なことです。

このローテーションの期間は、日がよく当たって湿度も低い場所なら速く乾くため短いでしょうし、日陰の低温で湿った場所では長くなるでしょう。加えて土の性質や量、植物の大きさも関係し、ローテーションの速さは決まっていきます。

水やりのタイミングは、土の表面が乾いて白くなった時。鉢底の穴から与えた水があふれ出るまで、たっぷりと水をやります。その上で、再び乾いて土が白くなるまでは水を与えないこと。水はできるだけ朝か夕方にやりましょう。夏は日差しが強く、土が乾きやすいので朝か夕方。冬は水が凍る可能性があるので、朝方にあげるのがベストです。

 

同じ環境にいても元気な人と病気がちの人がいるのと同じで、植物の体力もさまざまです。では害虫や病気から植物を守るには、どうしたらいいのでしょうか。

□害虫は農薬を使わず、水で吹き飛ばす
1カ月に一度は全体に散水し、ほこりやちり、虫をきれいに洗い流して下さい。びっしりとついたアブラムシなど多少の水洗いで流れないものは、水を強く噴射して吹き飛ばしてしまいましょう。ただし、水で吹き飛ばすといっても、草花が倒れてしまわないような加減は必要です。強く水を噴射できない場合は、ティッシュでふき取るのも有効。それでも取れないものは歯ブラシでこすり取りましょう。細かい所は爪楊枝の先が有効です。

□切り取る
病気に侵された部分は、少し余裕をもって大きめに切り捨てましょう。その際、切ったハサミも消毒すること。

□農薬を使う
完全に害虫に侵されてしまった場合は、どんな種類の害虫かを確認し、適切な農薬を使いましょう。最適な薬を、その目的だけに使って下さい。また、子供の手の届かないところに置き、決して触れさせないようにしましょう。ただし、常日ごろから植物を眺めていれば、ささいな異常も小さな害虫もすぐにわかります。そのときを逃さず退治してしまえば、農薬は不要です。

■花につく害虫や病気とその症状
●アブラムシ つぼみや葉の裏に生息し、汁液を吸う。成長の阻害やすす病などの原因に。
●カイガラムシ 葉の裏や枝幹に群生して汁液を吸って植物を弱らせる。成長すると貝殻状の殻をかぶって殺虫剤も効かなくなるので歯ブラシでこすり落とす。
●コガネムシ 成虫は6〜8月頃飛来し、葉や花を食べる。土の中に産卵された幼虫は根を食べ、植物を倒す。
●ハダニ 葉の裏につき、赤く細かい点のような小さな虫。葉色があせてくるのが特徴。
●ウドンコ病 空中に浮遊しているカビの一種が原因。菌への抵抗力の弱い植物は条件によってすぐに感染する。
●黒星病 バラにはほぼ100%の確率で発生。斑点や葉の縁の変色がみられる。
●さび病 葉の表面が凹凸になり、黄色の小斑点が広がっていき、病斑の裏側に胞子ができる。
●すす病 葉や果実の表面に黒いすす状のものが付着し、全体が黒くなるため光合成ができずに生育不良に。菌は吸汁性害虫の排泄物を養分にして繁殖。
●灰色かび病 花や葉が柔らかくなり灰色のカビが発生して枯れてしまう病気。長雨や、上から水を与えた場合に発生しやすい。

■病気の出やすい条件
1.多湿で風通しが悪く、日陰になりやすいじめじめした環境で育てている
2.病気にかかっている植物が近くにある
3.窒素肥料が効きすぎて発育が軟弱、抵抗力が弱い

 

四季の変化がある地方の植物は、季節に対応することができます。しかし熱帯地方原産の観葉植物などは夏はともかく冬をなかなか耐えられません。冬を上手に乗り切るコツを教えましょう。

□できる限り日に当てる
少しでも多く日光に当ててやりましょう。外が寒くても、室温が15度〜20度を保てるのなら大丈夫です。また、水やりのついでに週に一度ぐらい、植木鉢を回して均等に日に当ててあげましょう。

□温かい場所に移動させる
夏の間はどこに置いてもよかった植物も、冬は温かい場所に移動しましょう。日当たりの良い窓際はいいですが、冷え込む夜には部屋の中央に移動しましょう。また天井近くは温度が高いので、吊り鉢をしてみてもいいでしょう。ただし、いくら温度が必要といっても暖房器具の前は禁物です。植物がカラカラに乾燥してしまいます。

寒くなると植物はあまり活動しなくなるため、水分を要求しなくなります。土が乾いた時に湿り気を与える程度の、いくぶん乾燥気味にしておいてOKです。枝葉には毎日スプレーをしてやるといいでしょう。

 

寒さに強い冬の花

初心者でも大丈夫。寒さに強くて育てやすい冬の花をご紹介します。

●パンジー・ビオラ
冬の間も絶やすことなく彩を与えてくれるスミレ科のパンジー・ビオラ。一般的には花の直径が5センチ以下をビオラ、それ以上のものがパンジーとされています。日照不足になると花つきが悪くなるので注意です。

●ガーデンシクラメン
霜に直接あてないこと、北風のあたらない場所を選べば耐寒性があるので冬でも戸外で育ちます。ただ日照不足になると花つきが悪くなりますので、日に当てることを忘れずに。

●水仙
冬から春にかけて白や黄の花を咲かせる多年草。日本の気候と合うため特に肥料などは必要なく、日当たりのよいところで育てます。光合成をして翌年の栄養を球根に蓄えるので、花が終わっても生きている葉は刈らないようにします。

 

ガーデニングを始めてみよう

いかがでしたか?マイホームに植物があるだけで気分が変わり、お家の雰囲気も明るくなることと思います。寒い冬でも工夫をすれば大丈夫。ぜひ、ガーデニングを始めてみましょう。


次号(11/12号)の特集は「夢のマイホーム! あなたにぴったりの買い時は?」です。
お楽しみに!!

 

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