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住まいは一生に1度か2度の大きな買い物、いやが上にも慎重になります。住まいや土地などの不動産を探すときに、最も身近な情報源はインターネット・新聞・チラシ・住宅雑誌などのさまざまな広告です。それらの広告には、不動産を選ぶときに必要な事項が一定の条件で表示されているので、広告を読めば、その不動産に関しての基本的な情報は手に入ります。

不動産広告には、「不動産の表示に関する公正競争規約」(表示規約)によって、さまざまなルールが決められています。また、「特定事項の明示義務」により、その不動産にデメリットがあれば、分かりやすい表現で明瞭に表示する義務がありますので、よく確認をすれば、安心して住まい選びができるようになっています。しかし、実際は広告だけを見て消費者が判断するのはなかなか難しいものです。例えば、法律(「宅地建物取引業法」と「不当景品類及び不当表示防止法」)によって、誇大広告の禁止、取引態様の明示などが決められているにも関わらず、悪質な場合、存在しない物件で気を引く「おとり物件」が広告されていたりなど、手口もさまざまで巧妙です。

 

だまされないために……
不動産広告はズバリ、どこをチェックしたらいいのでしょうか?

見落としがちですが、不動産広告の片隅に書かれている「物件概要」こそ、大切な情報源です。建築確認番号、用途地域や建ぺい率、容積率など建物に関係すること、取引態様や住宅ローンなどお金に関わることなど、確認しておきたいことがいっぱい詰まっています。よく、物件写真の代わりに完成予想図が掲載されている場合がありますが、実物よりもよく見えるのが普通です。“広告とイメージが違っていてがっかりしてしまった!”なんてことにならないためにも、広告の中にある「物件概要」を見るときは、どんなことに気をつけて、どんなことをチェックすれば良いのでしょうか?


免許番号

不動産業(宅地建物取引業)を営むためには免許が必要となります。この免許には免許番号が付されており、その見方は次のとおりです。「神奈川県知事免許(2)第○○○○号」「国土交通大臣免許(5)第○○○○号」などと表示されていて、宅地建物取引業法上、複数の都道府県に事務所を設置して事業を営む業者については国土交通大臣、一つの都道府県に事務所を設置して事業を営む業者については当該の都道府県知事の免許を受けることになっています。なお、( )内の数字は、免許の更新回数を表していて、5年に一度(平成8年4月以前は3年に一度)更新を行い数字が1つ加算され、その会社が不適当だと判断されれば更新されません。その意味では同じ場所で長く営業している不動産会社は信用の目安になります。数字が大きいほど長年営業しているということになります。

また宅地建物取引業の免許を交付した行政庁で「宅地建物取引業者名簿」を閲覧することが可能です。 国土交通大臣免許は国土交通省建設経済局不動産業課、都道府県知事免許は宅地建物取引業の担当にて閲覧することができます。宅地建物取引業者名簿を閲覧することにより、会社の過去の実績や資産の状況などの財務情報や行政処分歴等を把握することができます。


価 格

消費税込みの金額が表示されます。総額表示制度の導入に伴い、特段の記載がない場合も消費税込みの金額が表示されます。なお、実際の物件購入はその他に媒介手数料や税金等の費用が必要となりますのでご留意ください。


現地写真/同仕様写真

物件の写真は、原則として実際に取引するものの写真が用いられます。また、完成前の場合、実際の建物と同じ外観・内装・間取であれば同仕様写真としての掲載も可能です。しかし最近は施工会社が同じというだけで、実際の建物とは異なる場合や近似するだけで実物と誤認されるおそれのある表示をする不動産会社も多くあるのは事実です。綺麗な写真に惑わされないように注意が必要です。


建築年月/入居年月

完成年月が表示され「築〇年」との表示は不可。新築住宅は未完成の場合は工事完了後の「入居予定年月」、完成済みの場合には「完成年月」が表示されます。
※増改築が行われた建物でも最初に建築されたときを基準に表示します。増改築が行われた年月を併記することもあります。
※新築とは、建築後1年未満であって、かつ未使用の建物をいいます。


問い合わせ先(広告主の概要)

広告主である不動産会社の住所や連絡先等がでています。その不動産会社のことを調べたい場合には、免許証番号によって県庁などへ行けば調べることができます。取引上の疑問点などがあれば所属している協会に相談してみるのもよいでしょう。


管理方式(マンションのみ)

管理員が常駐している場合は「常駐」、日中通勤は「日勤(通勤)」、複数のマンションを巡回している場合は「巡回」、管理員がいない場合「自主管理」などと表示します。


建ぺい率・容積率

建ぺい率とは、土地面積に対する建築面積の割合をいい、容積率とは、土地面積に対する建物延面積の割合をいいます。建ぺい率も容積率も用途地域別に上限が定められており、%で表示されます。例えば建ぺい率が50%、容積率が100%では、100?の土地に対して建築面積が50m2まで、延べ床面積が100?までの範囲内の建物が建築できます。


駅等までの距離

徒歩時間は、道路距離80mを1分間(端数切上げ)で計算されます。信号の待ち時間や歩道橋を渡る時間、坂道等の事情は勘案されません。また、バスの所要時間はダイヤに従って表示されていますが、交通事情は一定ではありませんから時間も変化します。なお、鉄道を第1次交通として利用する場合は、バス停名は省略してもよいことになっています。なお、交通の不便な場所にある場合は、最寄り駅等からの道路距離で表示されることがあります。


傾 斜

不動産広告での傾斜とは、実際取引される敷地内で宅地として使用できない斜面部分のことです。「崖地」ともいいます。自然の地形によるものもあれば、宅地造成などで切土や盛土などにより造られるものもあります。山の斜面などを切り取ってできた新たな斜面や、土を盛ってできた斜面など、地盤の弱い敷地などの場合は、コンクリートの擁壁(ようへき)などで補強する必要があります。また、急傾斜地の崩壊による災害や地すべり等の危険がある場合には、擁壁の設置などが必要となります。傾斜にはこのようなデメリットがあるため、不動産広告では、敷地面積のおよそ30パーセント以上が傾斜地の場合、または、傾斜地を含むことで土地利用が著しく阻害される場合は、傾斜地を含む旨とその面積を明示しなければならないことになっています。



いかがでしたか? 何となく目を通していた不動産広告も、抑えるポイントを知っていればより賢い選択につながっていくことと思います。

また、だまされないためにも信頼のおける不動産会社なのかを見極める、わからないことは担当者にどんどん質問して納得するまで説明してもらう、現地に行って自分の目と足で確かめるということも大切です。不動産売買は大きな金額が動きます。慎重に検討しましょう。


次号(4/23号)の特集は「ずばり言います! 今住まいは、買い時です!」です。 お楽しみに!!

 

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