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アトピーなどのアレルギー対策は、子育てにおいて優先的に考えたい大事なことです。
アレルギーの要因として考えられる室内のハウスダストを減らすには、どうしたらいいのでしょうか。
気になる花粉症対策も含め、ハウスクリーニングのコツをレクチャーします。

 
NPO法人日本ハウスクリーニング協会 指導員/佐藤 嘉浩さん
※「NPO法人日本ハウスクリーニング協会〈URL:http://www.jhca.or.jp/〉」とは
1989年「ハウスクリーニングの指導と技術者育成及び普及と啓発」を目指して発足。個人・企業・団体の方向けの講座を定期的に行う。また、女性専用講座として「整理・収納・清掃の3Sコーディネーター講座」も設けている。毎年8月9日を「ハウスクリーニングの日」としてハウスクリーニングを通じてボランティア活動実施。また、協会本部からは子育て中の方が家事負担を軽減できるよう、子育て支援割引券の発行も行っている(割引券に関しての詳細やお申込方法に関してはホームページをご覧下さい)。
アレルギーの大きな原因はカビとダニ

(1)カビ
湿度と温度がある場所でよく繁殖します。具体的には浴室やキッチンといった水回り、空気の流れの少ない押し入れや家具の裏、北側に面した窓のゴム部分(ビート)といったところがあげられます。乾燥しにくい部分には、かなりの確率でカビが発生します。つまり、湿気の多い日本には、カビの胞子はどこにでも飛んでいることになります。

(2)ダニ
ダニの活動は主に6月〜9月の3ヶ月間。6月に卵がかえり、9月ごろまで生きるサイクルです。でも、その期間だけ注意すればいいわけではありません。ダニの死骸は乾いて風の流れとともに浮遊し、それを人が吸ってしまいアレルギーの原因になります。また室内でペットを飼っているならば、さらに要注意。ペットの毛にはダニが付着していて天井まで飛散しています。毎日、ハンディワイパーなどで小まめに取り除くことが必要です。


換気で防げるカビ、ダニの繁殖。花粉には空気清浄機が一番

カビやダニの繁殖を防ぐには、換気が一番です。昔は暑ければ窓を開けて扇風機を回し、部屋の空気を入れ替えていたものです。でも今は、部屋を開け放つことがほとんどなく、室内の湿気や温度変化にはおおむねエアコンで対応している方が多数のようです。「実はそのエアコンこそが、カビを生み出している原因の一つとなっているんです。エアコンは結露を発生させ、どうしても湿気を帯びます。そこに室内を飛んでいるカビの胞子が付着し、繁殖する。それをさらにエアコンが部屋中にまき散らすわけです。さらにはカビを餌にして、ダニも発生します。特に畳には、100%に近い確率でダニがいると考えていいでしょう。



エアコンもカビを発生させる
要因の一つ

それらがアレルギーの原因になりますが、ポイントは換気をいかに行うかということ。24時間換気システムが備わっておる住宅ならばベストですね。」

ただし換気をすることで花粉が室内に入ってしまうので、その点には注意が必要とのこと。花粉対策は、空気清浄機が一番ですが、全ての花粉を取り切ることはできませんので、合わせて掃除機がけをして、こまめに花粉を吸いとることも必要です。また出かけた帰りは、できる限り埃を払ってから室内に入るようにしましょう。

24時間換気システムはカビおよびダニの発生を抑えることに有効

気になる場所別クリーニングのコツ
●浴室・ユニットバス等

特にカビが繁殖しやすい場所です。浴室のカビ取りは厄介なように思われますが、初期のカビはブラシを当てるだけで取れます。お風呂に入った時に見て、壁などに黒い斑点があるようならそこにシャワーをかけ、歯ブラシなどでこすりましょう。カビを放置するとカビから根が生えてしまい、カビ取り剤などが必要になりますので、小まめにお湯で洗うことが大切です。そして、お風呂から上がったら必ず換気を。「“浴室の換気扇をどれだけ回していますか?”と聞いてみると、ほとんどの方が“回しても1時間ほど”とお答えになります。でもカビの繁殖を防ぐためには、最低でもひと晩は回していただきたいですね。ひと晩回せば、浴室内はかなり乾きますから。その際、空気の流れを作ることが重要なので、扉を3〜5cmほど開けます。そして浴槽にお湯をためている場合は、蒸気があがらないように必ずフタをしておくことを忘れずに。」

●キッチン(特にシンク)

カビが生えるのは主にシンク回りです。1日の終わりにさっとタオルで水気を取りましょう。そうすればカビだけでなく水垢もだいぶ抑えられます。排水溝などは1週間に一度は洗って、雑菌の繁殖を抑えましょう。まめに洗っていればスポンジとブラシとお湯だけで汚れは除去でき、特別な洗剤などは必要ありません。

●押し入れ、布団

スノコを下に敷いたり横側に立てたりすることによって、風が全体に通る形を作るのがコツです。定期的に空気を通してあげれば、布団の湿気とカビの繁殖をかなり抑えられるはずです。布団は定期的に天日干しをしたいところですが、春先は花粉が問題ですので、布団乾燥機を使いましょう。布団乾燥機を使う時には、部屋の湿気が増してしまうことに注意が必要です。布団は乾いても、部屋に湿気がたまってしまっては本末転倒。布団乾燥機を使う時は例えば換気扇のある部屋に持ち込んだりなどの工夫をしましょう。「何かを乾かすということはそこに必ず湿気が生まれる、ということを知っておいてください。」

●家具の裏側

北側の部屋やお風呂に近い部屋ですと、家具の裏側にたびたびカビが生えることがあります。家具の配置をよく考える、または大きすぎて動かしにくい家具は置かない、などの工夫が必要です。

●カーペット・フローリング等

カーペットには毛足があります。一方向だけ掃除機をかけてもすべての埃は取れませんので、縦方向と横方向の“十字がけ”をしましょう。畳については目に沿ってかけること。畳は長方形ですが、短い方のラインに平行にかけると、すみずみまでブラシが入ってしっかり埃をかき出してくれます。フローリングについては、掃除機のスイッチを入れた時に後ろから出る排気が埃を飛ばしてしまうので、ハンディタイプのワイパーなどでさっと拭いてから、掃除機で隅まで重点的にきれいにしましょう。「埃を濡れ雑巾で拭くのはやめましょう。濡れることで埃がくっついてしまい、よけいに取れにくくなりますよ。」


特別な道具や洗剤は、意外と必要なし

これからますます人気沸騰必至のグリーンライン沿線エリアに家を買うなら、まずは「道具としてそろえておくのはハンディワイパーと掃除機、ブラシそしてスポンジ、タオルなどで十分でしょう。それらでかなりの汚れは取れます。それらのいろいろな大きさのものを、洗う場所によって使い分けるといいですね。実は、私達が使っているのも基本的にそれぐらいで、まめに掃除をしていれば、特別な道具は意外と必要ないものなんです。」



ペンキ用の刷毛。
100円ショップ等でも手に入ります

とはいってもお掃除のプロである佐藤さんが、基本的な道具以外に使っていてお勧めなのが、ペンキ塗り用の刷毛ブラシ。これは洗うために使うのではなくて、埃を集めるために使うもの。刷毛ブラシで掃除機の吸い込み口に向かって埃をかき集めていくことで、埃が舞い上がるのを軽減できます。OA機器やテレビの裏などをきれいにする時、かなり有効です。また、ソフトなブラシとハードなブラシが両端に付いたナイロンブラシもお勧めだそう。こちらはこすって洗うために使うもので、100円ショップなどでも販売されています。場所や汚れによってソフトとハードが使い分けられるのでとても重宝するそうです。

汚れを取る際には、基本的にお湯を使うのが一番。お湯で取れない頑固な汚れは、重曹やクエン酸(お酢)を使って除去しましょう。重曹は油系の汚れに強く、水に溶いて使います。クエン酸は酸性なので、浴室の水垢やトイレの尿などを落とすのに有効です。「合成洗剤を使うのは、放っておいた汚れが硬くなりこびりついてしまった場合だけにとどめたいですね。お子さんが合成洗剤の付着したものを口に入れてしまう可能性がありますし、エコロジー的な観点からも極力、重曹やクエン酸を使うのがお勧めです。」


ちょっとした汚れでも、時間がたてばたつほど取りにくくなってしまうもの。今回お話しを伺った日本ハウスクリーニング協会の佐藤さんもおっしゃっていましたが、子供のアレルギーを防ぐためにも、日頃からこまめに掃除や換気を行いましょう。また、清潔な室内環境を保つことによって、子供も清潔であることの気持ちよさを感じ取り、自然と片付けや掃除をしようとする心が育っていくものです。この機会にお家をスッキリさせてみてはいかがでしょうか?

マイホームを持つことによって、“自分の家だからきれいにしたい”という気持ちが生まれ、お掃除にもやる気がでたというお話をよく耳にします。新しい季節を迎えるにあたって、住宅購入をお考えの方は、是非不動産会社へ足を運んでみてください。きっと理想の住まいに近づけるはずです。


次号(3/26号)の特集は「この春こそ出かけよう 特選 横浜の絶景お花見スポットベスト12」です。 お楽しみに!!

 

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