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今、ニュースで目にしない日はない、と言っていいほど、毎日どこかで火災が発生しています。まだまだ乾燥しがちな1〜2月。この時期こそ、あなたの家の防火対策をしっかりと見直してみてはいかがでしょうか。


まずは火災の現状を知っておこう

日本での出火件数は約5万3000件(2006年調べ)で、住宅火災はその約4割を占めています。また火災による死者約1500人のうち9割以上が、住宅で亡くなっています。中でも高齢者や乳幼児の割合が特に高く、全体の約6割を占めているそうです。では、火災を防ぐためにはどうしたらいいか。日頃からの予防対策がとても重要なのは、言うまでもありませんよね。

出火原因で多いのは「放火」と「コンロ」。「放火」は1997年以降、連続して出火原因の第1位となっています。「放火の疑い」を含めると、発生件数は何と年間1万件以上になります。そして次に多いのが、台所のコンロ火災です。その過半数が消し忘れによるものですが、特に注意したいのが「天ぷら油火災」。天ぷら油は加熱から15〜20分で発火点に達するため、電話や接客などでつい目を離している間に、炎が燃え上がってしまいます。

死に至る原因となるのは多くの場合、煙に含まれる一酸化炭素。3〜4分吸い込むと昏睡状態に陥ってしまうため、非常に危険です。


まさかの放火から、我が家を守ろう

出火原因で実は最も多い放火は、あなたにとって他人事ではない、ということを認識しましょう。大切なのはまず、放火犯に狙わせないことです。そのためのポイントをいくつか挙げてみました。

 

○家の周囲にダンボール、雑誌、新聞紙といった燃えやすい物を置かない。

○ゴミは夜間に出さず、決められた日の朝に出す。

○放火犯の侵入を防ぐため、門扉や物置、ガレージなどには施錠をする。

○車やバイクのボディカバーは、不燃性のものを使う。

○建物の周囲や駐車場に、センサーライトなどの照明設備を設置する。

他にもたくさんの対策がありますが、日ごろからお隣りさんなどとしっかりコミュニケーションを取るのも忘れてはなりません。怪しい人がいないかといった情報交換をするなど、近所ぐるみで対策を行うことも、大切なポイントでしょう。


火災への心構えをしっかりと持つ

また多くの火災は、実は心構え次第で未然に防ぐことができます。ぜひ、これらを習慣づけてほしいところです。

○たばこの火の始末に気をつける
小さな火の割には、中心部700〜800℃、表面で200〜300℃と、発火させるには十分なエネルギーを持つたばこ。火がついたたばこを灰皿に置きっぱなしにするのはやめて、灰皿の中には水を入れておきましょう。もちろん寝たばこは絶対にしてはいけません。

○ストーブの取り扱いには気を付ける
ストーブの上に洗濯物を干したり、カーテンの近くに置くのはやめましょう。また石油ストーブの給油は、必ず火を消してから行うこと。暖房器具は安全装置付きのものを使い、寝る前や出かける前には必ず火が消えていることを確認しましょう。

○コンロの扱いには、特に要注意
周囲にふきんなどの燃えやすい物を置かないようにしましょう。また、寝る前や出かける前には元栓を閉め、揚げものをしている時に、電話や来客があったら、必ず火を止めてからコンロの前を離れるようにしましょう。

○避難経路はいつも整理整頓する
火災はいつも突然起こるもの。いざという時にすぐ逃げられるように、避難経路は常に整理整頓し、通路を確保しておきましょう。

○子供には火の恐ろしさをしっかり教えましょう
子供の火遊びは、大人の心掛け一つで防げるケースがほとんどです。子供の手の届くところにマッチやライターを置かない、子供だけにして外出しないなど、普段から気を付けるのはもちろん、火の恐ろしさをきちんと教えてあげることが大切です。

○電気器具は正しく使い、タコ足配線をしない
タコ足配線はテーブルタップなどが加熱し、発火することがあるので、非常に危険です。また、コードやプラグが古くなり傷んでいると、ショートして発火につながってしまったという報告も少なくありませんので、定期的にチェックすることをおすすめします。それから、見逃しがちなのは、家具でかくれたコンセント。ホコリがたまってコンセント付近から出火する可能性があるため、まめに掃除をしましょう。

○着衣着火に気をつける
調理のときは衣類の袖、裾に注意しましょう。中でもエプロンや衣類は、燃えにくい防炎製品を使うと安心です。


防火への備えも抜からずに

不幸にも自宅から出火してしまった場合、大切なのは敏速に消火を行うこと。できるだけ早く火災に気付いて、消火が行えるよう、警報器や消火器などを確実に設置しておきましょう。

○火災警報器
住宅火災の死亡原因のうち、6割強は逃げ遅れです。火災の発生をいち早くキャッチし、警報ブザーや音声により知らせる、住宅用火災警報器を必ず設置して下さい。台所やリビングだけでなく、すべての居室に火災センサーを付けるのが理想です。

※住宅用火災警報器は、平成18年6月(東京都は平成16年10月)に、新築住宅に対する設置が義務化されています。既存住宅については各自治体によって施行時期や設置基準の規定が異なるものの、平成20年6月1日〜平成23年6月1日までの間で、設置が義務化されることになっています。ちなみに東京都では平成22年4月、神奈川県では平成23年6月に義務化されます。

○消火器
家庭で火災が発生したとき、初期消火に有効なのが消火器。自宅の各階に1本ずつ、住宅用消火器を置くこと。その際、床から1.5?以下の低い場所に置き、水や油で濡れる位置に置かないように注意しましょう。一般的な消火器の使い方は、安全ピンを抜き、ホースを火元に向け、レバーを握って消火薬剤を放射するというもの。町内会などで実施される防災訓練へ参加し、操作方法を体験しておくと安心です。

〜さらに万全にするには〜 最近はこんな設備も!

○コンロ火災自動消火システム
目を離した隙に燃え上がってしまう天ぷら油火災など、コンロ火災を防ぐために便利なのが、コンロ火災自動消火システム。レンジフードに取り付けるだけで、異常加熱による温度上昇を感知し、自動的に消火薬剤を放射して炎を消し止めるというものです。

○住宅用スプリンクラー
火災が発生したら自動的に消火を始めるという住宅用スプリンクラー。火災を感知するとブザーで警報を発し、火災を知らせてくれます。


延焼にも気をつけよう

防火対策を考えるにあたって注意したいのが、延焼です。多くの場合、自分の家が出火元になることだけを想定しがちですが、それだけでなく、隣近所から出火して延焼するというケースも考慮せねばなりません。

特に隣家が迫っている住宅密集地では、延焼を防ぐことがとても大切。そのためには外壁や屋根、開口部に、耐火性に優れた材料を使うことが求められます。外壁材には耐火構造部材(または準耐火構造部材)に認定されているものがあり、窓やドアにも防火性の高いものがあります。必要に応じて、窓ガラスを網入りのものにしたり、玄関ドアは防火戸に認定されたものを採用したりしましょう。また、雨戸に代わって設置する家が多いスチール製やアルミ製の窓シャッターは、防火にも有効です。なお、準耐火構造に認定されている外壁材を建物全面に使用すると、火災保険料が安くなるケースもあります。

防火対策は、プロのアドバイスも参考に

住宅の防火対策は、まずは心構えをきっちりとすることが重要です。そして、特にこれから新たに家を購入しようと考えている方の場合、防火対策を考えて、設備など細部にわたってよく検討する必要があります。

最近は建売でも防火対策として、防火材や耐火材を使用した住宅も多くあります。せっかくのマイホームを火災から守るために、少しでも疑問があれば、まずはお近くの不動産会社に相談してみましょう。不動産会社は、住宅に関するプロ集団。的確なアドバイスを送ってくれることは間違いありません。

 
火災警報機設置に関する関連リンク >>

次号(2/13号)の特集は「ズバリ予想!! 2008年の住宅市況はこれだ!!」です。 お楽しみに!!

 

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