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不動産に同じ物は一つとしてありません。つまりマイホームは、世の中にたった一つだけのもの。大切に暮らした思い出あふれる我が家だからこそ、売却する時には少しでもいい値段を付けてもらいたいところです。今回は、マイホームをできるだけ高値で売るためのポイントをレクチャーしていきます。

 中古物件市場の活性化で、住み替えが盛んに

ここ数年、中古住宅市場が活性化してきました。その背景には、国の住宅政策がこれまでの“スクラップ・アンド・ビルド”(=老朽化した建物を取り壊し、その後最新鋭の技術を使った新しい建物に建て替える)から長寿命化推進に転じたことや、ライフスタイルの変化があります。

かつて日本の住宅は「築30年で資産価値がゼロになる」と言われていました。しかし昨今、耐久性が大幅に向上。現在の住宅は、60年を超える寿命を持つようになったのです。

それと同時に、核家族化などライフスタイルの変化により、同じ場所に一生住み続けるという考えが薄らいできました。例えば定年後には一戸建てからマンション、または田舎の家へ引っ越しするなど、ライフステージによって住まいを変える人が増えてきたのです。

そのため、これまで住んでいたマイホームをいかにいい価格で売るかについて、より深く考えねばならなくなってきた、と言えるでしょう。しっかりとした事前の調査と相場感の判断を行い、売却プランを練っていきたいところです。


 あなたの家の現状をチェックしよう

あなたが家を売りたいと考えたなら、大切なのはこの4つのポイントになります。

(1)建物の状態

(2)売却時期

(3)売買価格

(4)物件の場所

家を買う側からすると、これらのバランスが優れている物件ほど魅力的であると言えます。そして売る側は(4)以外、すべてコントロールすることが可能。つまり、いかに(1)(2)(3)を魅力的なものにするか。それこそが、高く売るためのコツなのです。

その時、「どれぐらいリフォームをすべきなのか」と考える方が多いのは確かでしょう。でも、実は最も大きなポイントは「物件が市場価値といかにバランスが取れているか」であり、必ずしもリフォームが全てではありません。


 まず第一に物件の状態をチェック

中古住宅の買い手がまず気にするのは外観部分。第一印象の決め手となり、家の状態を確実に表すからです。

まず最初に、あなたの家のコンディションを確認してみましょう。屋根、外壁、床下回り、設備器具…。建物としての状態は、いかがでしょうか。細かくチェックしたい部分の例を挙げると、こういったポイントになります。

(1)壁にヒビが入っていないか

(2)換気口にクモの巣が張っていたり、植木鉢、自転車などの遮蔽物を置いていないか

(3)雨どいが落ち葉などで詰まっていないか

(4)屋根瓦のズレはないか

ヒビから雨水が入ると内部の木や断熱材に影響が出ますし、湿気を好むシロアリを呼ぶ可能性もあります。また風呂場やキッチンなどの水回りは、水が内部構造に入り込み、傷んでいる可能性があります。床の踏み心地に変化がないか、注意して調べてみましょう。理想としては家を売ることを具体的に考える前から、定期的に家の点検を行うことですが、どの程度修繕が必要か素人では判断がつきにくいのも事実ですので、不動産会社や近所の工務店を頼ってアドバイスを受けることが、賢いやり方といえます。


 余裕があればリフォームを考える

マイホームのコンディションにより修繕を行ったあと、余裕があればリフォームを考えましょう。ただし、自分の判断だけでリフォームを行うのは難しいのが現実です。リフォームはやり始めると次々と気になるところが出てきてしまうのが人間というもの。結果、過剰な投資につながり、売却価格とリフォームにかけた費用のバランスがくずれてしまうことにもなりかねません。売却時にリフォームを考えるのであれば、まずは不動産会社に相談し、プロの意見に耳を傾けましょう。そうすれば、高く売るためのポイントをおさえた的確な判断のもと、より納得のいく結果をだすことができるでしょう。

 来るべき売却に備え「家歴書」を作っておこう

中古住宅の資産価値を上げるものとして注目されているのが、家の修繕記録を集約した「家歴書」。家歴書に記載される事項は買い手にとって必要な情報であり、売り手にとっては大事に使ったことをアピールできる大切なものです。家の平面図や電気配線図、住宅メーカーによる定期点検のチェックシートなどを大事に保管することはもちろん、個別で工務店などに頼んだ時には、修繕記録をしっかり付けておくことを心がけたいところです。


 売却までの期間をしっかり取ろう

マイホームを希望どおりの価格で売却するためには、時間的な余裕を持つことも重要です。焦ると、安く売ることになる場合が多いからです。例えば1カ月で売りたいと焦れば、相場より1〜2割、安い価格になってしまう可能性があります。

一般的には成約まで最低3カ月、お金を実際に受け取るまでには5カ月ほどかかります。余裕を持って、例えば6カ月の間に売れればいいと考えておけば、希望通りの価格で売れる確率は高まるでしょう。
物件によっては、1年のうちで売りやすい時期があるので考慮したいところ。例えば地下室がある家は、夏は涼しいと好評ですが、冬は寒いという印象があります。庭に桜の木があれば、春には庭に満開の桜の花が咲くのは大きなプラス効果でしょう。また、みんなが忙しくなる年末年始や暑くて外出する気にならない真夏など、買う人たちがその気にならない時期もあるので要注意です。

 家を見せる時はこんな所を注意しよう

いざ売却の話が進み、実際に家を見せる段階になった時、以下のことを特に注意して行いましょう。

(1)無用なものは捨てる

(2)天井や照明など、上部の汚れを取る

(3)水まわりを磨き上げる

(4)家にこもっている臭いをなくす

(5)部屋が広く見えるよう、無駄な家具は処分する

(2)の理由は、人間は初めて訪れた場所では上の方を見る習性があるからです。住んでいる人が気付かず、初めて訪れた人の目に入るのが、部屋の上部の汚れなのです。天井や照明器具、タンスの上などの汚れには要注意。家を売却するための掃除は、上部分を集中して行うようにしましょう。

他にも、例えばガスレンジのサカナ焼きの網と受け皿を新品にする、家の周りの雑草をむしっておく、網戸を洗う、壁にある画鋲の穴や柱の釘跡を埋める、といった細かい部分にも気を使いたいところ。こういうことで、意外なほど印象は変わるものです。

マイホームの売却は、プロのアドバイスに基づいて

家を売る時に大切なのは「この家を買ってください!」という気持ち。それが買い手にどれだけ伝わるかが、勝負の分かれ目です。自分でも住みたくないと感じるような、汚いままの家は買い手が付きにくく、ひどい場合は、いくら値下げしても全く売れない状況になりかねません。売り物として魅力的になるように、また、買い手や不動産会社にどれだけ大切に暮らしてきたかを伝えるためにも、きちんと手を入れたり普段から清潔にしたりすることも大切です。

家を売るときにはもちろん、仲介の不動産会社に依頼しましょう。個人同士で取引を行うのはトラブルの元。不動産のプロならば、広い範囲からあなたにとって理想的な買い手を探してくれるはず。信頼性の高い不動産会社に頼んでおけば、安心です。


次号(11/14号)の特集は「簡単にできるコツ、教えます。 必見! 手間なし大掃除テクニック」です。 お楽しみに!!

 

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