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暮らしの中でどうしても避けて通れないのが、ご近所付き合い。面倒だからといって避けてはいけませんし、深くなりすぎるとトラブルが起こることもあります。では近所の人達と、どのようにしてうまく付き合っていけばいいのでしょうか。今回は、ご近所付き合いでストレスをためないためのポイントをお教えします。

理想は“つかず離れず”の大人の関係

まず忘れてはいけないのが、ご近所さんとは多くの場合、“家が近いという条件でつながった者同士”だということ。つまり親、兄弟や友人とは違う関係なのだ、ということを理解せねばなりません。

引っ越した当初はわかり合えても、年月を経ればそれぞれの状況に変化が訪れ、どちらかに嫉妬や羨望などの感情が生まれることもあります。でもだからといって、そう簡単に引っ越しなどできるはずがありません。そこが一番厄介なところです。これから長く付き合っていかなければならないからこそ、大きなトラブルを起こさないよう、付き合い方に慎重になる必要があります。

確かに人間同士、相性の善し悪しはあります。しかし、合わないからと避けてしまわないこと。なぜなら、メリットもたくさんあるからです。例えば生活に必要な情報交換や、何かあった時の助け合い、支え合いを可能にしてくれたり、自分の知らない世界が広がり、見識が深まったり…。

心がけるべきは“つかず離れず”の大人の関係。それが、上手な近所付き合いの第一のコツといえるでしょう。

知っておくべき、ご近所付き合い10のポイント

皆さんが多くの場合に苦労するのが“つかず離れず”のバランス感覚です。付き合いをやめてしまうと、孤立し情報にうとくなってしまいます。しかし、逆に深く付き合いすぎてしまうと、トラブルが生じやすくなってしまいます。そこで、ぜひ押さえておきたい付き合い方のポイントを、10個挙げてみましたので、参考にしてみて下さい。

まずは挨拶をしっかりと

近所の人達と必要な時に助け合える関係を築くには、日頃の挨拶が大切です。友人でも知人でもなく、単なる顔見知りに声をかけるという行為は、最初は確かに多少の勇気が必要。でも、そこは少しだけ頑張って! お互いの存在を認め合うという意味でも、顔を合わせたら「おはようございます」「お帰りなさい」といった言葉を笑顔でかけ合いましょう。とはいえ注意したいのが「どちらへお出かけですか?」といった言葉。プライバシーに立ち入らない程度のコミュニケーションにとどめることが重要です。また不動産を取得した際には、挨拶回りを忘れずに。特に家を新築する場合、騒音やホコリで迷惑をかけてしまうこともあります。隣近所には事前に連絡しておきましょう。

付き合う相手を限定しない

いつも同じ相手とだけ付き合っていると、次第に息苦しい関係になってしまいかねません。さまざまな出会いを楽しむことが大切です。

集団のルールを守る

地域ごとの決まりや習慣に対するルール違反は、トラブルのよくある原因です。例えば、ゴミの収集日と場所、共有スペースの清掃など、快適な生活を守るための規則や約束事はしっかり守りましょう。そして、集会や共同作業へ積極的に参加することが大事です。マンションの駐車場や共有スペースの清掃などには、時間が許す限り参加を。社会のメンバーとしての最低限のエチケットであり、当然の義務です。

噂話はほどほどに抑える

噂話とはあっという間に広まるものだけに、その場にいない人の話題に花を咲かせることには注意しましょう。特にそれが他人の悪口であったら、トラブルの元になってしまいます。例えあなたが相手に合わせて聞き上手でいても、人から人へと話が伝わっていく中で、あなた自身が噂の発信源とされることもあります。付き合いの中で、話題が他人のプライバシーに関する内容になりそうな時は、さりげなく話題を変えること。同意を求められたとしても「私はよくわからないんですよ」などとごまかすのが得策でしょう。

「自分は自分」と割り切り、流されない

多少の違和感を覚えたとしても、波風立てずに長く続けなければならないもの。それがご近所付き合い。だからこそ、常に「自分は自分」という気持ちを忘れずに。周りに流されないことが大切です。

借りたものはできるだけ早く返却する

現金や高価な品物を簡単に貸し借りすることはまずないでしょうが、雑誌やビデオとなると、つい「今度会った時にでも返せばいいわ」と気安く考えてしまいがち。物に対する価値観は人によって差がありますから、値段に関係なく、どんなに些細な物であっても大切に扱うようにし、なるべく早く返すようにしましょう。「そのうちに」などと考えていると、うっかり紛失したり、ルーズな人だと思われて信頼を失うことになります。すぐに返す自信がないのなら、物の貸し借りは避けるべきでしょう。

ペットを飼う、植物を育てる時は特に注意

飼い主にとっては、我が子同然にかわいいのがペット。でも中には動物嫌いの人やアレルギー体質の人もいます。ですから、ペットは近隣の人々に迷惑をかけないようしっかりしつけを。特に気をつけたいのが、鳴き声と散歩の際のフンや毛の後始末。ペットショップには、自分の手を汚さず汚物を処理するアイデアグッズがたくさん販売されていますので、そういったものを必ず持参しましょう。

また、植物も同様です。手入れの行き届いた植物は人の心を和ませますが、ペット同様、ご近所付き合いの問題のタネとなることも…。庭木を植えたり鉢を置く時には、虫の付きやすい種類は避け、隣の家や道に枝葉がはみ出したりしないよう、定期的に手入れするよう心がけましょう。

秩序を乱す人には「共同体として」呼びかける

例えばゴミを出す日を間違えたり、分別しないで出すような人がいて周囲に迷惑をかけているのなら、注意したり伝言メモなどを使って、ルールを守るよう呼びかけを。その時は個人的に伝えるのではなく、「共同体として」の意見を代弁するように伝えることが、大きなポイントです。

郵便物や新聞は止め帰宅日時と緊急連絡先を教える

旅行などで長い期間家を留守にする時は、郵便物を局止めにしたり、新聞の配達を止めてもらうようにしましょう。郵便物や新聞が新聞受けにたまったままになっていると、あまりいい印象を与えませんし、不審な気持ちを抱かせてしまうこともあります。また、ご近所へは留守にすることを告げ、帰宅日時や緊急時の連絡先などを知らせておきましょう。 そして帰ってきたら、旅行先のお土産を持ってお礼にうかがいます。その時は「留守の間ご面倒をおかけしました。ありがとうございました」という、感謝の言葉を忘れないことが円滑にご近所付き合いをしていく大切なポイントです。

迷惑をかけないような心がけを

トラブルなく暮らすためには、他人の生活を非難するばかりでなく、自分の生活を振り返ること。特に集合住宅の場合、床にカーペットを敷いたり、夜遅くの洗濯を控えたりなど、音が響かないよう工夫をして、近隣との騒音トラブルを防ぎましょう。それでも苦情を言われたら、まずは相手の言うことを冷静に聞くこと。何を注意されているのか、原因は何か。それがわかれば、対処方法も考えられるはずです。自分の落ち度で迷惑をかけたなら、早めに相手先へ出向いてきちんと謝り「これからは○○に気をつけます」と誠意を見せることが大切です。かなり迷惑をかけたと思う場合は、お菓子などを持ってお詫びに行くといいでしょう。


それでも、運悪くトラブルが発生してしまったら…

当事者同士で話し合ってもこじれてしまった場合、弁護士など第三者に入ってもらう必要があります。神奈川県や横浜市、そして市内各区でも、法律相談を受け付けていますので、まずは「県民の声・相談室」(http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kohokenmin/soudan/houritu.html)や、横浜市役所の市民相談室(1045-671-2306、http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/sodan/houritsu.html)などに問い合わせをしてみるといいでしょう。


ここまでお話ししてきて「やっぱりご近所付き合いって面倒!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、身構えることはありません。ご近所の方はいざというときに頼りになる存在であり、いろいろな面であなたをバックアップしてくれる貴重な存在にもなり得るのです。だからこそ、付き合い方を気をつけながら、長くいい関係を保っていきたいもの。そうすれば、ストレスの少ない毎日を送れるはずです。


次号(10/31号)の特集は「大切に暮らしたマイホーム! スムーズに高〜く売るためのポイントは?」です。 お楽しみに!!

 

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