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住宅は大きな買い物ですから、実際に手にするまでにはいくつものステップが必要です。 多くの人にとって住宅購入は一生に一度の経験ですから、当然不安や心配もあると思います。実際の手続きの方法などは、本やインターネットなどでも紹介されていますが、実際に どんなことに注意しながら購入のプロセスを踏んでいけばいいのかというのは、なかなか分からないもの。
そこで今回は、マイホーム購入のそれぞれのステップで注意したいポイントを不動産のプロに挙げてもらいながら、失敗しないマイホームの買い方を伝授します。

まずは購入の下準備から

家を買いたいと思う理由は人それぞれですが、購入を進めるにあたっては、まず下準備が必要です。以前は、結婚・出産・子供の成長といったライフステージの変化の中で、「そろそろ家を買ったら?」という親御さんの声があったり、家を購入する周りの人と比べたりしながら、タイミングを見極めて購入する人がほとんどでしたが、今は「家賃がもったいない」という人や、物件価格や金利が再び上昇傾向にあることも手伝って、「希望の条件に合うものがあったら早く買わなくては」と焦っている人も多いようです。

しかしマイホーム購入は思いつきや勢いだけでできるちょっとした買い物とは違いますし、住宅ローンを組むとなるとそれなりの責任も伴います。下準備はマイホーム探しの具体的な行動に移る前の準備体操のようなもの。地味でも、大切な役割があるのでないがしろにしないこと!

★はっきりと目的を持つこと
家を買おうと思うなら、まずなぜ家が欲しいのか、マイホームでどんな暮らしをしたいのかという目的をハッキリとさせておくことが不可欠です。これがハッキリしていないと、具体的なイメージを描くことが出来ず、希望や条件がコロコロ変わってしまうなど、物件を探し始めたときに行き詰まってしまいます。

★事前に親御さんの理解を得ること
購入の意志が固まったら、最初に親御さんに相談しましょう。相談を受けて嫌な顔をする親御さんはまずいませんし、むしろ後になって知らされると「なぜ先に言ってくれなかったのか」と、がっかりしたり怒ったりされるものです。とくに実家が地方にある人は、不動産の価値が都市部と大きく違うので、その辺りをしっかり説明しないと、「なぜそんなに狭くて高い家を買うのか」といった反対をされることも多いようです。ここで親御さんとの間に行き違いが生じてしまうと、購入に向けてのせっかくの努力が無駄になるばかりか、人間関係自体が崩れてしまうといったことにもなりかねません。
逆に最初に相談していれば、親御さんは良き理解者になってくれるだけでなく、資金面での援助をしてくれる良き支援者になってくれる場合もあります。周囲の協力を得ながら、納得のマイホーム購入に専念するためにも、順序を間違えないことが大切です。

★資金計画は大切という自覚を持とう
昔は、家を購入するなら物件価格の2割以上の頭金や諸費用などを自己資金として準備するのが常識でした。ところが今は、頭金ゼロで組めるローンや諸費用ローンなどもあり、自己資金がほとんどなくても購入は可能です。そのため、100%銀行に借りれば良いという発想で住宅購入を考える人もいます。しかし、バブル以降の貸し過ぎの反省から、銀行は審査を厳しくする傾向にあります。これからの住宅購入には、資金面でもよりしっかりとした計画性も必要になってくるのです。


条件を決めて、希望の合う物件を探す

購入のための下準備が整ったら、いよいよ実際の行動開始。どんな家に住みたいかという希望や条件をピックアップして、不動産会社に行き、条件に合う物件を探してもらいます。せっかくマイホームを買うのだから夢も膨らみ、たくさんの希望や条件が挙がるのは当然のこと。マンションか一戸建てかといったことから始まり、間取りや立地、周囲の環境、マイホームでは必ず実現したいこだわりなどをどんどん書き出して、自分たちのマイホームの姿を思い描いてみましょう。しかし、すべての希望が叶うわけではないというのもまた当然の現実です。そんなとき、本当に自分たちの予算とライフスタイルとに合ったマイホームに巡り合うためのポイントとは?

★条件には優先順位を付けて整理する
希望や条件がたくさん挙がるのは当然のこと。むしろ希望がハッキリしない方が、探す側としては困ってしまいます。ただし重要なのは、条件にしっかりと優先順位付けをすること。譲れない部分と妥協できるところを整理することが大切です。これができないと100%を求め続けて何年経っても購入できなかったり、あるいは希望を叶えるために大幅に予算をオーバーして無理なローンを組み、普段の生活が苦しくなるばかりか、返済が滞ってしまうという最悪の結果にもなりかねません。
注文住宅を建てたとしてもパーフェクトはあり得ないのが住宅というものですから、例えば10個ある条件のうち5個が叶えば十分、8個も条件どおりなら、本当に素晴らしいといえるでしょう。暮らしていく中で自分たちに合ったアレンジを加えて希望を叶えていくのも、マイホームの大きな魅力の1つなのです。

★予算や条件は包み隠さず、本音を話す
プロの目で自分たちに合う物件を探してもらうためには、不動産会社に条件や予算のことなどを話さなくてはなりません。もちろん内容はライフスタイルや収入など、プライベートなことにも及びます。しかし、そこを隠していては、希望に合ったマイホームの購入は遠のいてしまいます。信頼できる担当者に出会ったら、希望のマイホームを見つけるためのパートナーと考え、何でも包み隠さず本音で話しましょう。大切なのは担当者と良い信頼関係を築くことです。担当者も人間ですから、相手が信頼してくれていると感じたら、もっと頑張ってくれるはずです。


最大の山場! 物件選び

自分でインターネットなどで検索したり、不動産会社に条件を伝えて探してもらった情報の中から、ここだと思うものを見つけたら、不動産会社の担当者と一緒に現地に物件を見にいきます。図面だけでは分からない多くの情報を得られるこの機会を十分に活かすため、気になることはきちんと質問し、実際に生活することをイメージしながら、しっかりチェックしましょう。物件の周囲の様子をチェックすることも大切です。駅からの道のりを実際に歩いてみるのも忘れずに。交通量が多いとか坂があるので思ったより時間がかかるなど、歩いてみて初めて得られる情報があるはずです。

よく不動産の購入にはタイミングや決断力も大切といわれますが、それもしっかりと条件が整理されたうえで、納得のいく下見ができてこそのこと。右記のポイントに注意しながらしっかりと吟味し、納得ができたら素早い決断を。

★納得いくまで見せてもらおう
家を買うときは現地を見に行くのは当然ですが、そこでしっかりと下見をして、納得して買うのでなければ意味がありません。例えばまだ人が住んでいる中古の家を見る際「押し入れの中まで見せてほしい」とはなかなか言いにくいものですが、この一言を言ってくれるしっかりとした不動産会社の担当者に同行してもらうことが大切なのです。「お客さまを後悔させたくない」という意識を持った担当者なら、不動産のプロとして物件のチェックすべきポイントを押さえて、購入する人の立場でサポートしてくれます。物件の下見は、頼れる担当者と一緒に遠慮せず納得いくまで行いましょう。

★教科書の受け売りはNG
知識を持っているのはいいことですが、あまり頭でっかちになってしまうと、結局自分たちに合ったものが買えないという場合もあります。例えば本に南道路の土地は日当たりが良いので北道路より良いと書かれていたので、少し価格が高くてもそちらを選んだとします。しかし、共働きで昼間ほとんど家に居ないなら日当たりは大きなポイントでは無いかもしれませんし、面している南道路から家の中が丸見えで一日中カーテンを閉めていなければならないとしたら、まったく意味がありません。それなら北道路や多少奥まった土地でも、プライバシーが確保されている分、そのほうが良いという場合もあります。このように、一般に良いと説明されている条件が、自分たちのライフスタイルや、個々の物件にあてはまるとは限らないということを理解して、一般的な評価だけに惑わされることなく、本当に自分たちが求めるものを選ぶことが重要です。

★住みやすさ+売りやすさの目線でチェック
不動産は資産という性格も持つものなので、いずれ売却するときや、財産として子供に残すときのことも考慮してチェックすると良いでしょう。自分たちの生活に合っていることは大前提ですが、売りやすさを考えるならやはり土地の特徴や間取りなどが万人受けするものということになります。買うときに安いと感じられるものは、逆にクセのある物件で売りに出そうとすると、人気もなく評価も低いといったことも考えられるので注意が必要でしょう。知識と経験が豊富な不動産会社の担当者と相談を重ねながら、暮らしやすさと資産価値のバランスが良いものを選びましょう。

★掘り出し物を狙うのはキケン
物件を選ぶ際に、忘れてはいけないのは「不動産には掘り出し物はない」ということです。例えば売り出された価格は少し安くても、駐車スペースが無く別に駐車場を借りなければならなかったり、崖の下の土地で擁壁の工事にあとからかなりのお金がかかってしまったりといったケースもあります。日当たりが良いとか駅が近いとか、条件に付加価値がある物件はたくさんありますが、相場より価格が安いという意味での掘り出し物には何かあると考えた方が良いでしょう。


いよいよ契約。ローンの相談は? そして購入した後は?

購入したい物件が決まったら、いよいよ契約です。多くの人が住宅ローンを組んでマイホームを購入するため、ローンの申請も行う必要があります。ローンを組んだらとにかく倹約という考え方が一般的だった頃に比べると、今は多くの人が今のライフスタイルを変えずに、家賃並みの返済で何とかしたいと考える傾向にあるようですが、一度組んだら毎月の返済というかたちで、生活に長く関わることになる住宅ローンは、やはり慎重に選びたいものです。事前に住宅ローンについての基礎知識を持っておくのは大切ですが、やはり不馴れなことは、まずプロである不動産会社に相談するのがよさそうです。また、家は安心して住み続けられなくては買う意味がありません。万が一何かあったとき、スムーズに対応してもらえる状態を作っておくことも大切です。

★優遇金利などを賢く利用
物件に関する相談と併せて、ローンなど資金計画の相談も、まず不動産会社にしてみるとよいでしょう。資金の相談は銀行でなくてはと思っている人もいるかもしれませんが、不動産会社はローンの組み方などの相談にも対応してくれます。その際は、正しい計画を立てるため、源泉徴収票や確定申告書など、年収の証明ができるものを、必ず持っていくこと。不動産会社は手続きの代行などを行ってくれるほか、提携銀行を利用した特別な金利優遇など、個人では受けられないサービスを行っている場合もあるので、担当者とよく話し合って、賢く利用したいものです。

★長く付き合える不動産会社を選ぼう
せっかく手に入れたマイホームで長く暮らすうえで欠かせないのが、購入後のフォローまでしっかりしてくれる不動産会社の存在です。住み始めてから家に何か問題が起こったとき、誰に相談すればいいかが分からなければ、安心して生活することはできません。たとえば、購入した家にキズや欠陥による問題が起こり補修などが必要になった場合、新築住宅なら購入後10年間は補償が受けられるという法律がありますが、こうした法律をスムーズに機能させるためにも、何でも話せる不動産会社の存在は欠かせません。
また、購入時から付き合いのある信頼できる不動産会社なら、リフォームが必要になったときや家を売却するときにも、安心して相談することができるはずです。購入したらそれで付き合いが終わってしまうのではなく、信頼して長く付き合っていける不動産会社を選びましょう。

マイホーム購入成功の最大のカギ!

マイホーム購入のどのステップにおいても、買う人の立場にたってサポートしてくれる信頼できる不動産会社を強い味方として、自分たちのために最大限に働いてもらうことがいちばんのポイントといえます。仲介手数料を払いたくないという理由で、自分で直接売り主から購入したいと考える人もいるようですが、もしそうした場合、不動産のプロである売り主とすべての交渉や契約などを直接行うわけですから、知識や経験も少ない分リスクを背負うことになります。後からトラブルや裁判にまで発展する例があることから見ても、プロとして買い手の味方になって働いてくれる仲介業者に支払う手数料は決して高くないといえます。

また、不動産会社には一般に流通していない物件情報があったり、住宅ローンの特別金利などの特典が利用できたり、それぞれ独自のサービスもあります。

やはり長く付き合えるしっかりとした不動産会社と、信頼できる担当者を見つけ、マイホーム探しの良いパートナーになってもらうことが、購入成功へのいちばんの近道といえるでしょう。


次号(9/19号)の特集は「しっかり学んで、最適チョイス!自分にぴったりの住宅ローンって?」です。お楽しみに!!

 

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