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ペットの飼育が可能な住宅は、賃貸住宅でも増えて来ているとはいえ、まだ少ないのが現状。
家を買ったらペットを飼いたいと考えている人も多いようです。
そんなとき気になるのは「どんな家ならペットと快適にくらせるか」ということ。
そこでホームガイドでは、飼い主とペットたちの両方が快適に暮らせる住まいについて考えてみました。
前編の今回は、イヌやネコたちの暮らしやすさを特集します。
一緒に暮らすパートナーであるペットたちと快適に暮らせる住まいのヒントを見つけてください。

ペットと人との新しい関係

少子高齢化に伴い、ペットを飼う人が増えているなどといわれますが、実際にはどれほどの数のイヌやネコが飼育されているのでしょう。実は、公的機関による調査は行われていないため、その数は正確には分からないというのが実情です。実数に近いと考えられるペットフード工業会の調査によると、2006年の飼育数は犬1208万9千匹、猫959万6千匹。合計すると2168万5千匹と、0歳〜14歳までの子供の数1747万2千人(総務省人口推計)を大きく上回っています。
 また最近では、その数だけではなく、従来のようにペットを飼い主の所有物と考えるのではなく、生活していく上での伴侶とする“コンパニオンアニマル”という考え方も浸透してきています。主に室内で飼われている犬の割合が2人以上世帯で63.1%、猫は81%(いずれもペットフード工業会調べ)と高いのも、こうした状況を物語っているといえます。犬は外に繋いで飼っているのが当たり前と思われていたことから比べると、人とペットとの関係が大きく変化してきているといえるでしょう。
 一度飼い始めたペットを最後まで面倒見なければならないことはいうまでもありませんが、そのためにも飼い主は、自分が飼うペットの性質を知り、共に快適に暮らせる住まいについて考えることが、重要といえるのではないでしょうか。

 ネコは垂直、イヌは水平が動きの基本!

ジャンプしたり何かに登ったり、垂直方向の運動を好むのがネコ。戸棚の上など、どこか高い場所が定位置というネコちゃんは多いはずです。そんなネコたちのためには、キャットタワーやキャットウォークをぜひ設置してあげたいもの。市販のキャットタワーを置く、壁に棚状のステップを設置するなど、上下に動き回れるような工夫を施してあげることで、運動不足やストレスを解消することができます。
 一方、飼い主のいるところはどこへでも付いて行きたいのがイヌたち。ところが、滑りやすいフローリングの上をシャカシャカと爪の音をたてながら飼い主を追いかけるイヌたちの足腰には、実はかなりの負担がかかっているのです。とくに大型犬はフローリングなど滑る床の上で生活していると、股関節を痛めてしまうので、カーペットや滑りにくいファブリックフロアなどで、歩きやすい状態にしてあげることが大切です。イヌが階段を上り下りするなら、階段にもカーペットを貼るといった工夫が必要でしょう。これから家を建てるなら、階段のステップの高さを、ペットの大きさに合わせて考えてみるのもいいかもしれません。

   
 ペットたちだって、“自分の城”がほしいもの・・・

イヌは飼い主を自分と同じ群れの仲間だとみなしている傾向があるため、普段は飼い主と一緒にいることを好みます。一方周りが囲われた場所や、狭いところを好むこともあるのがネコ。両者に違いはあれど、ペットだけの落ち着ける場所を用意することは大切なのです。余裕があれば、ペットの個室といったものを用意してあげられればベストですが、それが無理な場合でも決まった場所にペット用のベッドやケージを設置するなどして、専用のスペースを与えてあげましょう。イヌを普段から自分だけの場所で落ち着いて過ごさせる訓練は、飼い主が出かけると異常に寂しがって落ち着きがなくなったり、無駄吠えするといった不安行動を抑えるのにも役立ちます。

また、ある程度狭い場所に慣れさせておくことは、万が一病気やけがなどで入院しなければならなくなったときなどにも、ペットが必要以上に不安を感じなくて済むというメリットもあります。

 自由に動き回れないのは、やっぱりストレス



ファブリックフロア(アンバー系)/積水ハウス(株)『Dear One』

落ち着ける自分の場所を確保できても、本来群れで行動するイヌには、やはり飼い主と一緒にいるのがいちばん。イヌを飼ったことのある方なら、扉を開けられないイヌに「ワン、ワン(ドア開けて)!」と呼びつけられるなんて経験をしたことがあるのでは。また、気まぐれなネコは扉が開いていると、気付いたら姿が見えなくなっていて、またふと気が付くと近くに丸くなっていた、などということがよくあるはず。ペットだって家の中を自由に動き回りたいと思っているのです。こうした行動をできるだけ自由にさせてやることで、ペットたちはストレスを溜めることなく健康に暮らせるのですが、ペットたちの出入りのために、家中のドアをいつも開けっ放しにして、飼い主が寒さや暑さを我慢しているわけにはいきません。
そんなとき便利なのが、ペット用のドア。壁の一部にペット通り抜け用のくぐり戸を設置するほかにも、扉にペット用の通路が設けられた建具などがあります。こういったものを利用すれば、ペットの行動の自由を妨げることなく、飼い主も快適に暮らせるはずです。



小型、中型のペットが自由に出入りできるペットドア/
トステム株式会社

ペットのサイズに応じて大きさが選べたり、必要に応じて通り抜けを制限することもできるようなっているものもあるので、目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。

 日なたぼっこや留守番も、安全・快適に

同じ家の中にいるからといっても、飼い主だってペットから目を離すことも、ペットを家に残して外出することもあります。そんなときでもペットの安全・快適が確保されていることはペットと暮らす家の絶対条件といってもいいでしょう。
 まず、ネコで心配なのは窓など高いところからの落下。気ままなネコは目を離すと、不安定な窓の縁やベランダのフェンスの上でひなたぼっこをしていたりするもの。ネコの日なたぼっこには、ビタミンDの生成という重要な意味があるのですが、とくに集合住宅の高層階などの場合には、ネコの落下は飼い主の心配の種です。そんなネコの危険、飼い主の不安を解消する簡単な工夫が落下防止用のフェンスの設置。ネコが気に入っている窓辺などにフェンスを設置すれば、安心して日なたぼっこをさせられます。
 また、ペットを残して外出する際、まず注意しなければならないのは、室内の温度や換気の問題。特に汗をかいて体温調節をすることがきないイヌは、寒さには比較的強いものの、熱中症などにかかることもあります。そんな危険を避けるため、例えば外から見えない場所を考慮するなどして人が出入りできない大きさの換気窓を造ってみてはどうでしょう。小さな換気窓なら防犯面も心配なく飼い主が外出中のペットの安全・快適に役立ってくれるでしょう。

ベルトウインドウ/旭化成ホームズ(株)
「へーベルハウス プラスわん プラスにゃん」
ペット転落防止用フェンス/旭化成ホームズ(株)
「へーベルハウス プラスわん プラスにゃん」
 
 

ペットが快適に暮らすためのノウハウや設備はいろいろありますが、ペットの個性やその過程のライフスタイルによっても、少しずつ違ってくるものなのかもしれません。今回ご紹介した設備やノウハウを参考にしながら、かわいいペットの快適な暮らしについて考えてみてください。また、これから自分の家を持ってぜひペットを飼いたいと思っているなら、不動産会社を訪れてマイホームに対するいろいろな条件や希望伝える際、そのことを担当者に話してみましょう。一見特殊な希望のようですが、信頼できる不動産会社に相談すれば、しっかりと話を聞いて、希望に合った家を探してくれるはずです。どんな希望にも真剣に対応してくれる不動産会社に出会うことが、ペットと快適に暮らせるマイホームへの第一歩かもしれません。

 
 
 次回は後編、「清潔・便利で飼い主も快適な我が家」についてお届けします。  お楽しみに!
 
※旭化成ホームズ(株)「へーベルハウス プラスわん プラスにゃん」のアイテムは個別一般販売はしていません。
写真・資料提供:アイリスオーヤマ株式会社/旭化成ホームズ株式会社/積水ハウス株式会社/トステム株式会社

 

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